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20世紀に入り70年代、特に90年代以来大量の簡帛が出土し、公開された。このことは古代中国の文明や歴史、文化、および思想などの多くを理解するうえで大きな活力と作用をもたらした。本書は積極的に考古学の成果を取り入れ、出土文献に拠って道家思想の再検討を進めることにより、初期の道家が、老子から荘子へ、老子から黄老思想へと、実に多元的でそれぞれ異なる変化・発展の道をたどっていったことを明らかにする。さらに道家が、宇宙や自然の事物について非常に強い好奇心を持って追究を深めていたことも実証。道家が様々な方法で「道」の秩序から人間社会の秩序を構築していったことを浮き彫りにする、画期的な研究成果。
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