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人工知能の発達によって、近い将来に産業構造の急激な変化が起こると予想されています。
そして、現在ある職業の多くが、人工知能とロボットによって担われることになり、
多くの人間が職業を失うともいわれ、その数は全労働者の約半数とも予想されています。
未来を生きる子供たちが、人工知能を「使う」人材になれるか、
それとも人工知能に「使われる」人材になってしまうのか、
この2つを分けるのは「STEM」の力だといわれています。
STEMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering (工学)、
Mathematics(算数・数学)の頭文字を集めたことばで、
アメリカ国立科学財団(NSF)によって使われはじめました。
アメリカでは、この4つの知識・技能に長けた「STEM人材」を育成することが、
重要な国家戦略のひとつに位置付けられており、日本でも、STEM教育の一分野である
「プログラミング教育」をはじめ、その重要性が浸透しつつあります。
この4つの知識・技能に早くから興味を持つことがなぜ重要なのか。
アメリカのある研究では、高校生のSTEM教育が成功するかどうかは、
初等教育の段階で興味を持てたかどうかに左右されるともいわれます。
本書は、4つの知識・技能について、子供たちが自然な興味を伸ばしていけるよう、
簡潔な説明とわかりやすいイラストで構成した、STEM教育を実践できるシリーズです。
また、各テーマには、家庭でできるかんたんな実験を30以上も収録し、
歴史上偉大な発見を成し遂げた科学者たちの紹介も収録。
子供が主体的に学ぶための工夫が随所に施されており、
本場アメリカでSTEM教育を推進しているSTEAM Educationの推薦も受けています。
サイエンス編は、理数系の土台となる科学の基礎を養います。
植物や動物にはじまり、人体や細胞、元素など、身近な世界をつくり出している原理を楽しく学んでいき、
世界のさまざまなフシギを解き明かしていきます。
■目次
ようこそSTEMワールドへ!
植物のことを知ろう
動物のことを知ろう
食べて、食べられて
人体のしくみ
呼吸と血液のかんけい
細胞は生き物の組み立てブロック
遺伝子のつくり
進化のヒミツ
原子は物質のもと
ほか
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