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いっしょに暮らしていた祖母が亡くなり、主人公ライダーは、カリフォルニア州パームスプリングスからロサンジェルスへ出て、一度も会ったことのない大おじいさんの住むシカゴに向かう。一人で乗った長距離列車の3日間の物語。
自分を置いてドラッグで死んでしまった母とたばこの吸い過ぎで死んだ祖母を恨む気持ちから抜け出せず、これまでの人生にうんざりしている主人公ライダーは、これから先の人生にも希望が抱けずにいます。ずっと運んでいる母親の遺灰も重荷に感じていました。この旅の間、ライダーはいろいろな人に出会います。12歳の少女の一人旅になるため、鉄道会社がつけたつきそいの職員ドロシア。列車に乗って旅をしながら詩を書いているカルロス。列車の売店の店員ニール。ボーイスカウトの少年。これらの人々と出会い、心を通わせ、まるで家族ができたかのような時間を経験したことで、ライダーは前を向いて進んでいく決心をします。
希望に満ちた、瑞々しい感性のほとばしる秀作です。
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