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全部の詩に赤い車が登場しますが、これらの最初の一篇が書けたのは2006年秋でした。
育児真っ最中の母親が運転する赤い車を、迎えたり見送ったりして励ましているうちに、その車がごく自然に詩になって出てきたのです。
でも、その「赤い車」をもっと続けようと意識した詩作ではなかったのですが、それから後十年ものあいた、赤い車は不定期に、様々な赤い車になって目の前に走り出てきました。
十年の間には、いろいろなことがありました。その度に、心の奥深くに閉じ込めていた想いが赤い車に託され詩となって溢れでてきている、そんな感じです。
例えば、夏の章の一篇「どうしても」が生まれたときの、そのノートの日付を見つめていたときに、思いだした当時の心境。
それは私が、「あきらめの安らぎ」を手に入れたときの詩でした。しぶしぶのあきらめではなく、納得のあきらめです。そうして、手に入らないものを求めるより、今あるものに感謝しようと、気持ちが穏やかになれたのでした。
あとがきより抜粋
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