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今日,増加傾向にある自傷行為は,教育現場や医療現場でますます重要視され,治療法が広く必要とされている。
本書では,リネハンの弁証法的行動療法(Dialectical Behavioral Therapy: DBT)を踏まえた具体的な治療論が展開されている。自傷行為の定義からはじまり,初回面接,アセスメント,認知(行動)療法,家族療法,薬物療法や,トラウマ被害を持つ自傷者に対する持続曝露療法(Prolonged Exposure Treatment: PET),認知再構成(Cognitive Restructuring: CR)までがより詳細にマニュアル化した形で書かれており,また,伝染の問題,学校における自傷,矯正施設における自傷などの個別の論題も本書の特徴の一つである。臨床の合間に必要な項目のみ参照して活用でき,初学者のみならず,中級者にも自傷臨床への有益な着想が得られるだろう。
第2版からは新たに八つの章が加えられ,すべての章が更新されている。また,本版で採用されている「段階的ケアモデル」は個々のクライエントのニーズと具体的な介入方法を合致させ,最適な治療を臨床家とクライエントが決定するために役立つ。
巻末に付された「呼吸法マニュアル」も実践的であり,自傷関連サイトの紹介,権利章典なども自傷者自身の心の風景を反映しており,興味深い。
本書は,自傷行為に関するあらゆるトピックを現代的な水準で網羅し,豊富な実証的知見・臨床経験を基に,治療法をすぐに現場で生かせるよう解説した,自傷治療の臨床に携わるすべての人々にとって必読の包括的治療ガイドである。
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