本書は、中国語で創作する作家として初めてノーベル賞を受賞した高行健の文学、莫言に続く次のノーベル賞に最も近いと言われる余華、閻連科の文学を中心に、世界的に高く評価されている中国文学の魅力を伝えるものである。三氏はそれぞれ著作の過激さから国内で発禁もしくは批判された過去があるが、今回三氏の代表的なエッセイや日本での講演、大江健三郎氏など著名作家との対談を日本の読者向けに構成し、中国文学の愉しみを伝え、激動の現代史と中国社会のリアルを知る書である。
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