「はしがき」より
本書は,経済・経営を学ぶために少なくとも必要となるデータ分析の基礎について,文系出身の学生にも理解しやすいように書かれています.基礎的な内容について出来るだけ平易な説明を行い,Excelの利用により演習形式で理解を深められるようにしています.したがって,独学を考えている学生や社会人の利用はもちろん,Excelを用いたデータ分析の演習講義でのテキストとしても利用できます.
昨今,“ビッグデータ”という言葉が紙面などを賑わせています.世の中には,様々な種類で膨大な量のデータが溢れ,そのデータをどうやって収集,分析し,どのように利用するのか.これに応えるために,データ分析の知識が必要となる場面は増えています.その中でも,経済学や経営学では特にデータ分析による考察の重要性は高まっています.
本書は,まず「第1部イントロダクション」で,データ分析をおこなう際のExcelの基本的な操作方法を説明しています.「第2部記述統計」では,データの傾向を掴むために,データをグラフなどで視覚的に表し,その特性についてデータの中心(平均)と広がり(分散)により把握します.またデータ間の相関関係についても説明します.「第3部推測統計」では,データの因果関係から回帰分析をおこないます.また仮説をデータにより裏付ける仮説検定についても説明します.「第4部総合演習」では,「第2部記述統計」と「第3部推測統計」のそれぞれに対応した総合演習問題を挙げています.これらの演習問題からデータ分析の意味を知り,利用出来るスキルを修得することで,少しでもデータ分析に興味を持つきっかけになることを願っています.
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。