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「ハイレゾオーディオ」はここ数年脚光を浴びている新しいデジタルオーディオの形式であり、
その一番のキャッチフレーズは「CDを超えた高音質」と言われ、一般ユーザーにも相応の
認知度となってきているが、一部のオーディオマニアを除いてハイレゾが浸透しているとは
思われない現状がある。
ハイレゾは音楽ファイル形式のフォーマットであり、その入手にはネット環境が不可欠である。
また、USBドライバーや再生ソフトのPCへのインストール/設定という作業が必要であり、
これはハイレゾ普及に対するマイナス要因のひとつとなっていることは間違いない。
ハイレゾに関しての解説書籍とムックは一般ユーザーにとって「音質が良い」と思わせる、
どちらかと言えばイメージ先行的なもので、核心についての理論解説はなされていない
ケースも見かける。
本書はこうした観点から、多くのユーザーにとってハイレゾオーディオに関する未知の
技術解説を行うものである。
大手半導体メーカーでハイレゾ技術の最先端を開拓してきた筆者が、高音質技術について
検証し、理論的バックグラウンドを基にハイレゾの仕組みについて徹底して解説するもので、
よい音を出すためのポイントを押さえ、ハイレゾへの理解が深まる内容となっている。
■目次
1.ハイレゾの前にデジタルオーディオの基本について
2.デジタルオーディオ・フォーマット
3.音楽ソフトの制作
4.ハイレゾの始まり
5.ハイレゾソフト(アルバム)の現状
6.ハイレゾの再生
7.ハイレゾ対応オーディオ機器のスペック表示とその意味
8.ハイレゾを支える基幹デバイス
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