熊野集、化粧、蛇淫
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全十巻完結!
秋幸三部作(「岬」「枯木灘」「地の果て 至上の時」)と並走して書かれた、中期を代表する短篇集三つ、全32篇を一挙収録。中上健次が独自の方法と世界を確立する時期の重要短篇を網羅。路地の解体と同時進行で書き継がれた「熊野集」はとりわけ絶対の必読作です。この時期に前後して書かれたエッセイ15篇収録。斎藤環、書き下ろし解説40枚。月報44頁に佐伯一麦書き下ろしエッセイ「震災と中上文学」、『紀州』を論じて中上の問題意識を腑分けする評論・?秀実「性の隠喩、その拒絶」(再録)、水上勉の「悼辞」他収録。口絵に作家写真・生原稿他資料掲載。
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