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シリーズ最終巻!
豊かな歴史情報と遺産を現代にまで伝えてきたことで知られる奈良東大寺。その歴史と文化について、歴史学・仏教学・美術史学・建築史学・考古学・国語学・国文学・保存科学といった多方面から考察し、東大寺史の総合的理解と再構成をめざして開催された「東大寺要録研究会」。その中で報告された、古代・中世の東大寺に関する最新研究成果をまとめた学術論集シリーズ、ついに完結――!
第3巻では、これまでと同様に東大寺の美術品・建築物・文献に注目しつつも、そこに垣間見える思想もしくは文化的側面の追究することに主眼をおいた、仏教学・美術史学・建築史学・歴史学といった多彩な方面からの論考を収録。
【目次】
序(吉川真司)
第一部 東大寺と華厳学
大仏建立前後の文献に見える忠孝と仏教の関係(石井公成)
奈良時代における華厳教学の展開と『大乗起信論同異略集』(中西俊英)
日本古代における『大般若経』の受容(蓑輪顕量)
東大寺戒壇の「塔」(大谷由香)
東大寺再興期の華厳論義―尊玄の断惑義・浄土義解釈を中心に―(野呂靖)
第二部 東大寺の諸像と絵画
創建期東大寺大仏殿内所懸大「織成」像再論(山岸公基)
奈良時代東大寺における「天」の意義と造形(長岡龍作)
白銀の転生―銀仏の造像と銀器の転用―(児島大輔)
東大寺の鎌倉再興における僧形八幡神坐像造立の意義―蓮華座の構造を手がかりに―(山口隆介)
第三部 東大寺の建築
東大寺食堂にみる古代食堂の建築的展開について(海野聡)
造営における先規・旧規を守る意識について(山岸常人)
鎌倉再建東大寺大仏殿の評価をめぐる一考察(冨島義幸)
第四部 諸文献と東大寺
盧舎那如来と法王道鏡―仏教からみた統治権の正当性―(堀 裕)
正倉院文書から見た奈良時代の悔過(栄原永遠男)
『東大寺要録』にみる本願聖武天皇とその文書(佐藤信)
平安時代における東大寺の教学と法会(永村眞)
『東大寺要録』の撰述目的と撰者(遠藤基郎)
『東大寺続要録』と聖守(横内裕人)
訓点資料研究の一側面-東大寺関係資料を手懸かりとして-(宇都宮啓吾)
あとがき(栄原永遠男)
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