明治前期の大谷派教団

龍谷叢書

明治前期の大谷派教団

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出版社
法蔵館
著者名
中西直樹
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2018年6月
判型
A5
ISBN
9784831855541

旧幕府と密接な関係を有すいわば佐幕派であった大谷派は明治維新後という一大転換期をどのように乗り越えようとし、またそれがどのような問題をもつものであったのか――。
 近年活況を呈する近代仏教史の研究において、その中心を占めてきた近代大谷派の研究を、明治維新から150年を経て、さらに進展させるためのファーストステップとなる1冊。

【本書の特徴】
 清沢満之の登場と彼も参加した白川党の教団改革運動など、明治中期以降の動向に注目が集まる真宗大谷派研究の状況に対し、戦前に新聞・雑誌等に掲載されたもののなかから、明治初頭の真宗大谷派の歴史を知る上で重要と考えられる史料を翻刻とその解説を収録。石川舜台宗政期の状況や白川党以前の教団改革への動きなど、“満之以前”の大谷派教団の動向を知るための足がかりとなる視座を提供する。

【主な内容】
第一部 明治期大谷派の宗政史概説
 解 説
  (1)宗史編修所と水谷寿
  (2)明治仏教史研究の高まり
  (3)両派の宗史編纂事業 ほか
 史 料
  「明治維新以後に於ける大谷派宗政の変遷」水谷寿(一)~(完)
  (『真宗』372~390号〈1932年10月~1934年4月〉)

第二部 石川舜台とアジア布教
 解 説
  (1)石川舜台に関する伝記類
  (2)石川舜台の経歴
  (3)第一次宗政期の事蹟 ほか
 史 料
  (1)光瑩伯の思出 石川舜台翁談
     (1923年2月10日付『中外日報』)
  (2)光瑩伯の思出(承前)(洋行の時) 石川舜台翁談
     (1923年2月11日付『中外日報』)
  (3)光瑩伯の思出(承前)(洋行の時)(二) 石川舜台翁談
     (1923年2月13日付『中外日報』) ほか

第三部 教団改革運動への胎動
 解 説
  (1)改革趣意書の発表
  (2)尾州得明会と改革運動の拡大
  (3)改革運動のその後
 史 料
  (1)大谷派本願寺事務改革趣意書
     (『愛国新報』第86号附録広告)
  (2)真宗大谷派の改革党の旨趣
     (1891年2月20日付『明教新誌』)
  (3)『欧米之仏教』第五編〈抄録〉 ほか

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