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近年、取調べ等を理由とした接見指定が行われる事案はみられなくなり、接見指定の適法性についての争い(国賠訴訟)はほとんど聞かれなくなった。接見交通をめぐる議論の焦点は、接見内容の秘密保護等へと移行してきた。このような問題状況の変化を踏まえ、本書では、改めて接見交通権をめぐる問題の現状とその広がりを確認し、判例・学説(理論)の到達点を提示するとともに(第1部)、関連国賠事例を広く紹介・検討することを通じて(第2部)、接見妨害をめぐる国賠訴訟を実効的に闘うための理論上・実務上の知見を提供する。
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