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あわてず、あせらず、たっぷり生きる。98歳、生涯現役の俳人が遺した力強く、心に響くことばが一冊に!
〝俳句があるかぎり、日本語は健在なり〟
〝物事を成就させるのは、「運・鈍・根」ですね〟
〝死ぬのが怖くないか? と問われたら、「死ぬ気がしなかった」と答えます〟
戦後俳壇のトップランナーとして70年間活動をつづけ、生涯現役のまま、2018年2月20日に98歳で逝去した金子兜太。その力強く、心に響くことばの数々が一冊に。故郷の記憶、戦争と平和、人間の存在といのち......俳句を探求し、自由を愛した俳人が遺した珠玉のメッセージ集です。
金子兜太とおなじく加藤楸邨を師に持つ俳人であり、兜太の盟友でもあった石寒太が、長年の交流の中で胸に刻まれたことばと俳句を選びぬき、ていねいに解説しています。
金子兜太(かねこ・とうた)
1919年、埼玉県生まれ。俳人。
俳人の父、金子伊昔紅の影響で早くから俳句に親しむ。27年、旧制水戸高校に入学し、19歳のとき、高校の先輩、出沢珊太郎の影響で作句を開始、竹下しづの女の「成層圏」に参加。加藤楸邨、中村草田男に私淑。加藤楸邨に師事。43年に東京帝大経済学部卒業後、日本銀行に入行するが、44年に応召し出征。海軍主計中尉、のち大尉として南太平洋トラック島に赴任、終戦を迎える。米軍捕虜になったのち46年帰国。47年、日銀復職。55年の第一句集『少年』で翌年、現代俳句協会賞受賞。62年に俳誌「海程」を創刊し、後に主宰となる。74年日銀退職。83年、現代俳句協会会長(2000年より名誉会長)。88年紫綬褒章受章。97年NHK放送文化賞、2003年日本芸術院賞。05年チカダ賞(スウェーデン)を受賞、日本芸術院会員に。08年、文化功労者、正岡子規国際俳句賞大賞。10年、毎日芸術賞特別賞、菊池寛賞。15年度朝日賞。著書に、句集『蜿蜿』(三青社)『皆之』『両神』(日本詩歌文学館賞。以上、立風書房)『東国抄』(蛇笏賞。花神社)『日常』(ふらんす堂)の他、『金子兜太選集』4巻(筑摩書房)『金子兜太養生訓』(白水社)『小林一茶 句による評伝』『わが戦後俳句史』『語る 兜太 わが俳句人生』『いま、兜太は』(岩波書店)など多数。2018年2月、逝去。
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