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「死」というものだけは確実に人間の生涯に立ちはだかっている。が、この考える以上に誰もに公平に訪れる運命について、日本人は真正面から対峙せず避けて通ろうとしてきた。
痛ましい幼年の死も、長寿の死も、その前に晩年が訪れる。すなわち死について考えることとは、それまでの日々をいかに生きるか、考えることでもある。
そして、死について、死までの生について考えることを「広く」訴えることは、著者の長年の願いでもあった。
幼少時からキリスト教に触れ、13歳で終戦を迎え、23歳で文壇にデビューし愛と死を描き、夫と自分の親を自宅で看取り、85歳で夫を見送った著者が、80年以上にわたって考え、見つけ続けてきた
「死」と、その学びから始まる「生きる」ことについての全18話が、待望の書籍化。
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