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平泉の時代から説き起こし、戦国期の本願寺教団の波及にいたるまで、仏教に視座をすえて奥羽社会の実態に迫る。時の政治動向や経済の流れ、文化的な影響等々を仏教とリンクさせながら描きだす中世奥羽の世界は、日本やアジアの歴史の中でどのような立ち位置にあったのか。単なる仏教史の枠では捉えられない、東北に刻まれた地域史像の深みから追究する。
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