取り寄せ不可
愛するがゆえの誤解が二人を遠ざける。
会いたくて会いたくて、たまらないのに。
キャリーは同僚医師のコナーと、幸せな結婚生活を送ってきた。
けれども長らく子宝に恵まれず、ようやく授かったと思ったら、
生まれる前に天国へ旅立ってしまい、深い喪失感に打ちひしがれた。
なんとか仕事に復帰し、立ち直ったかに見えたキャリーだったが、
ある日突然、彼女は短い置き手紙を残し、愛の巣を飛び出した。
〈ごめんなさい。離婚手続きを進めてください。どうかお幸せに〉
涙でにじんだメッセージを読み、夫のコナーはキャリーを捜すが、
ゆくえ知れずのまま、彼女が住み慣れた家に戻ってくることはなかった。
それもそのはず、キャリーは、コナーがもう別の女性を求めていると、
人づてに聞いて絶望の淵に落とされてしまったのだから……。
愛する夫を思うあまり、みずからが身を引くしかないと姿を消したキャリーの心中を考えると胸が締めつけられます。愛の試練と心の機微を巧妙に描く人気作家J・メトカーフが用意した結末とは……?
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