三十七人の著者 自著を語る

三十七人の著者 自著を語る

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出版社
知泉書館
著者名
渡邊勲
価格
3,630円(本体3,300円+税)
発行年月
2018年4月
判型
四六判
ISBN
9784862852748

本書は,学術出版界の黄金期とも言うべき1960年代から90年代にかけて東京大学出版会で歴史学関連の編集を中心に活躍してきた渡邊勲氏が,自ら手掛けた37人の著者に現時点で自著をどのように見ているのか,忌憚のない意見や感想を執筆してもらったものです。
執筆のきっかけや問題関心,史料探究の苦心,そして当時の学界状況や政治・社会との緊張関係など執筆を取り巻く多彩な環境の中で,書物は如何に誕生したのか。さらに学界で受容されていく経緯やそれへの応答,そして今日における位置づけなど書物の運命にかかわる多くのエピソードが語られています。
巻末では編集者により,書物の時代背景や具体的な事情が紹介され,書物誕生の姿が伝わってきます。
研究をまとめたい研究者,研究を志そうとする人びと,そして学問に関心をもつ読者にとって書物では知ることのできない発見があるでしょう。
また現場の編集者は,企画や編集の実際の作業,著者とのネットワークの構築など多くのノウハウに触れることができます。電子出版の時代を迎えようとする今,書物の魅力とは何か? 書くことの意味とは何か? 本書は多くの示唆に富む,他に類のない一書です。

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