取り寄せ不可
19歳のシャナンは、姉の忘れ形見、姪のケリーとともに、
豪奢な屋敷の片隅にある古い家を借りて、つましく暮らしていた。
だが、主が亡くなり、若き後継者ニックが移り住んでくると、
彼が保護者のように、ケリーとシャナンにつきまとい始めたのだ。
ある夜、眠ってしまったケリーを寝室まで運んでくれたニックは、
子供を寝台に下ろすと身を屈め、すばやくシャナンの唇を盗んだ。
「さあ、これでぼくを嫌う理由ができたね」
男らしい美貌に、皮肉めいた笑みを浮かべながら。
真意が読めないシャナンは、あわてて彼から身を離したが……。
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