近代以降の神話は、それ自体が単に固有の宗教的伝統や民族性を語る重要性を持つのみならず、あらたに創作される文学の淵源として、つねに今日的な語りと関連づけて参照され、地域・時代に限定されない(あるいは、意図的に限定された)意義を持ちうる概念へと発展していった。
整備され、「神話体系」からこぼれ落ちたり、意図してこれに対抗的に利用されたり、「ネイション」の神話と同時に重層的に信じられていたりしたような、広義の「神話」が持つ社会的意義を、その成立過程・創作過程から改めて評価する。
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