どれがほんと? 万太郎俳句の虚と実

どれがほんと? 万太郎俳句の虚と実

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出版社
慶應義塾大学出版会
著者名
髙柳克弘
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2018年4月
判型
四六判
ISBN
9784766425130

虚実のはざまにたゆたう普遍的な詩情。

その危うさの根源はなにか?



▼子規・虚子以降の近代俳句とは別の系譜の可能性を明示する!

▼タイトルは、万太郎の俳句「 時計屋の時計春の夜どれがほんと」から取っている。



虚と実のはざまにたゆたう普遍的な詩情を、卓越した言葉の芸で生み出し続けた久保田万太郎。

だが、いままでは「下町の抒情俳人」と評して安んじて、他の近現代の俳句にはない万太郎俳句の「言葉の力/巧みな芸」を言葉で掬いあげることが叶わなかったのではないだろうか。だれもが感受するその特質と危うい魅力を、俳句の本質に迫りつつ、はじめて論じきった若手俳人の画期的評論。

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