江戸のいちばん長い日

文春新書

江戸のいちばん長い日

取り寄せ不可

出版社
文藝春秋
著者名
安藤優一郎
価格
946円(本体860円+税)
発行年月
2018年4月
判型
新書
ISBN
9784166611669

わずか半日の戦争が、日本の近代史を変えた!



今年は明治維新から150年。ということは江戸城の無血開城から150年。

すなわち、1868年の旧暦5月15日、江戸で行われた最初で最後の戦争、彰義隊の戦い(上野戦争)から150年ということなのです。



「勝海舟と西郷隆盛の頂上会談により江戸城総攻撃が回避された」

明治維新といえば巷間、そう伝えられています。しかし実際は江戸城が炎上しても不思議ではありませんでした。

くすぶる幕臣の不満、深まる新政府と幕府側の対立、勝海舟と息づまる西郷の駆け引き……。



幕臣の不満分子が、それぞれの思惑を抱きつつ彰義隊を結成。

江戸っ子も彼らを支持しました。

そして東京・上野の寛永寺で、彰義隊と新政府が激突。戦場はじつに悲惨なものでした。



わずか半日で勝負はつきましたが、ここで新政府が武力を見せつけたことで、徳川家の静岡移封が実現するなど、その影響は多大なものでした。



慶喜が大阪から逃げ返ったときから始まり、敗れた隊士の後半生までを、資料や同時代を生きた渋沢栄一や高村光雲などの目を通して、生き生きと描きます。

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