水上博物館アケローンの夜

水上博物館アケローンの夜

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出版社
幻冬舎
著者名
蒼月海里
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2018年4月
判型
B6
ISBN
9784344032842

博物館は、生者と死者が交わり境界となる場所。そこには、悲しみが作り出す「嘆きの川(アーケロン)があった――。
将来を見失った男子学生×三途の川で渡し守をする美青年切なく優しい博物館ミステリ
「時には、声をあげて泣くことも必要だ」
大学生の出流(いずる)は、閉館間際の東京国立博物館(トーハク)に立ち寄る。展示物を眺めながら悲しい出来事を忘れようとしていると、突然、どこからか大量の水が湧き上がり、木舟に乗った美青年の渡し守・朧(おぼろ)に助けられる。朧いわく、出流は自分の悲しみが作り出す「嘆きの川」で溺れていたようだ。過去のトラウマを朧に打ち明け希望を取り戻した出流だったが、朧もまた、深い悲しみを秘めていて……。

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