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著者にとって、郷土大阪の地理・経済等からの研究はライフワークである。大正期までの大阪の同業者町の位置は現代と異なる例の方が多いことに始まり、離合集散と互助・統制が順調になされた例として薬の道修町、失敗した例として材木業者が登場するほか、理論的背景として、数式の理論ばかり紹介されがちなマーシャルが英独の同業者町を丹念に踏査したことにも着目する。補章として、長野県松本を主な舞台とする「近代都市における商工名鑑的資料の価値」も掲載する。
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