[1968―73]〈革命〉四つの光芒
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戦後を代表する劇作家・宮本研の精神の軌跡――今、わたしたちに問いかける。
宮本研の劇作・脚本等の創作作品以外で、雑誌、書籍、新聞、公演パンフレット等に発表されたほとんどの文章を初収録。収録にあたっては、初出発表年ごとに四巻に分け、さらにテーマごとに章立てをして、各章内は原則として発表年月日順に配列した。
このエッセイ・コレクションは、いわば宮本研のもう一つの作品集である。
「……わたしにとっては、語るということはある種の軽挙であり、盲動である。沈黙の世界からはみ出すことによって手に入れるのは空虚でしかないからである。だから、わたしにとっては、書くという作業は絶えざる苦痛であり、不安であり、苛責であり、屈辱ですらある。しかし、にもかかわらず、なおかつ、語り、書くということは、わたし自身、たぶん、ひとたび口を開いてしまった人間にはもはや引き返すべき地点はなく、ないとなれば、こんどはもう、ひたすら語りつづけ、書きつづけることによつてしか沈黙を取り戻すすべはないものと観念しているからにちがいない。」(本書「〈革命〉――四つの光芒」より)
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