銀

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出版社
ふらんす堂
著者名
西山春文
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2018年4月
判型
四六判
ISBN
9784781410296

◆第二句集

半日を雪解しづくの檻のなか



激しい雪解しずくの音が、本格的な春の到来を告げるかのように思わせる檻。

このように俳句表現の多様化が見られ、独特の句境がさらに広がった。

(帯より・鷹羽狩行)



◆自選十句

銀の川銅の麦畑

そのかみの風吹く夜の牡丹園

教室に投げ出されたる素足かな

ががんぼやカタカナ飛んで来るごとく

庭のもの絡まりあひて秋を待つ

十三夜ことばあたためをりにけり

冬来る懈怠に鞭を入れるべく

着膨れの中は餅肌かも知れず

革ジャンパー脱ぎてやさしきことを言ふ

哀歓の数の毛玉や古セーター

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