知性は死なない

知性は死なない

取り寄せ不可

出版社
文藝春秋
著者名
與那覇潤
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2018年4月
判型
B6
ISBN
9784163908236

世界史の視野から、精緻に日本を解析した『中国化する日本』で

大きな反響を呼んだ筆者。一躍、これからを期待される論客と

なりましたが、その矢先に休職、ついには大学を離職するに至ります。

原因は、躁うつ病(双極性障害)の発症でした。

本書では、自身の体験に即して、「うつ」の正しい理解を求めるべく、

病気を解析し、いかに回復していった過程がつづられています。

とともに、そもそも、なぜこんなことになってしまったのか、と

筆者は、苦しみのなかで、自分に問いかけます。

ーー自分を培ってきた「平成」、その30年の思潮とは何だったのか。

いま大学は、「知性」を育む場となりえているのか。

喧伝される「反知性主義」は、どこから始まったのか。

なぜ知識人は敗北し、リベラルは衰退したのだろうーー

一度、知性を抹消された筆者だからこそ、語れることがあるのです。

病を治すのも、また「知」なのだ、と。

これから「知」に向かおうとするすべての人に読んでほしい、必読の一冊です。

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