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他の研究領域と同様、心理学も各分野の専門性が高まるにつれ、働くという行動への理解が閉鎖的になってきた、と編著者は言い、フェミニズムとジェンダー、あるいは障碍者労働などの働くことについての現代的な課題にうまく応えられていないとする。
ワーキング心理学は、このような、過去数十年にわたり主流となっていた仕事とキャリアに関する考え方への批判からうまれた視点に立ち、働く人すべてに「尊厳ある仕事」が与えられるべきという理想を支える理論として、近年注目を集めている。
本書は、ワーキング心理学に関して、その基礎から始まり公共政策に至るまでの幅広い5つの大きなテーマを取り上げまとめたハンドブックであり、この編著者は、この分野の第一人者である。
大部ではあるが、キャリアカウンセラーや人事などの実務家や、産業心理学や経営学などの研究者、さらには政策立案者まで幅広く読まれるべき書。
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