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日本の漢学塾は文明開化に押されて閉じられるのが普通だが、なぜ泊園書院は昭和まで存続し、日本の近代的発展をリードする企業家をはじめ多くの著名人を生んだのであろうか。〈思想家〉の視点のみならず〈政策者〉や〈実務家〉というあたらしい視点により儒学・漢学のあり方を解明するとともに、多田海庵、雨森精斎、安達清風、本多政以、尾中郁太、古谷熊三、永田仁助らをとりあげることから、「東アジアの伝統」と「西洋近代」の問題について再考を促す。
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