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人間性の開放と現実世界の肯定という明るい光の部分の裏側に、世界の終りに対する恐れ、死の執念、混乱と破壊への衝動、破滅へのひそかな憧れ、非合理的幻想世界への陶酔といった別の一面を持つルネッサンス……。ルネサンスの中心地であったフィレンツェで熱狂的に支持された修道士、サヴォナローラがもたらした影響、美と愛と快楽の象徴として多くの絵画や彫刻のテーマとなった「三美神」が持つ意味の変遷などを追う上巻。版を新たにした多数の挿図とともにルネサンスの明暗を明快に説き明かす名著。
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