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横山大観は明治元年(1868)に生まれた日本画最大の巨人である。東京美術学校の第一期生として入学し、岡倉天心に師事した。大観はその後、明治日本が推し進めた近代化や、日清・日露戦争の勝利、太平洋戦争への邁進と敗北を目の当たりにするが、こうした時代のうねりは彼の画業と軌を一にしている。本書は、昭和33年(1958)に満90歳で没した大観の生涯と画業を、もう一つの日本近代史として描くものである。
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