公案・注解
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今日では散逸、あるいは閲覧困難な宋版・元版禅籍の本文・形態を伝える五山版禅籍の善本を各地から一堂に集成、影印版とし、編者による詳細な解題を付して刊行する。本叢刊の刊行により、禅籍本文研究・禅学の思想研究の一助とすると同時に、日本中世の禅学の学問体系、出版文化の系譜の究明に寄与する。仏教・文学・歴史等関連各分野の研究者に必携の重要資料として提供する。
第12巻は<公案・注解>として、仏果圜悟禅師碧巌録(書陵部)・拈八方珠玉集(書陵部)・正法眼蔵(両足院)・大光明蔵(大東急)・無門関(大中院)・金剛経解義(京大松本)・金剛般若波羅蜜経註解 付 般若波羅蜜多心経註解(書陵部)・禅宗永嘉集(行靖注)(大東急)を収録。
本巻収録書目のいずれも稀な伝本でありかつ研究上有益なものである。特に「拈八方珠玉集」はほぼ完本に近い稀覯善本、「正法眼蔵」は五山版の唯一本、「無門関」「金剛経解義」は現存唯一の稀書であり、資料的価値も高い。
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