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国内では、連日メディアを賑わわせる安倍首相の政治・経済政策、子どもたちの貧困問題、国際社会では北朝鮮による無謀な行動と挑発、トランプ大統領の傲慢な政策など多岐にスポットを当てました。どれも現代社会を生きる私たちには身近で深刻な項目ですが、広く多角な視野をもつ夜回り先生ならではの、物事の本質を見抜くヒントと解決策までをわかりやすく丁寧に解説しました。
特筆すべきは全項目を一貫するテーマです。私たち一人ひとりが何事にもとらわれない自分なりのものの見方を身につけること、自分なりの異見をもつことの重要性を訴えています。『少数異見』という書名にはその思いを込めました。
氾濫するメディアの情報にただ流されたり、巷に蔓延する画一化した多数の意見に操られて生きるのではなく、まずは、私たち一人ひとりがこの世界で自分らしく「どう生きるか」という意識改革が必要です。物事を俯瞰的に見られる目を養うことが肝心で、そのためには「考える力」を磨くしかありません。
夜回り先生は、考えることをクセづけるのは子どもたちばかりでなく、大人にこそ必要な力だと説いています。本書は元社会科教員だからこそ書けた大変説得力のある一冊です。
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