社会的養護の対象児は、虐待や育児放棄、障害などが原因で「当たり前の生活」を奪われてきた子どもたちばかりである。彼らに対して本当に必要なものは何か。専門的ケアのもと、主に心理学の手法を用いた働きかけが盛んであるが、生き直しの場、すなわち社会参加の機会がない限り、将来の展望は開けないのだ。社会的養護の理念は、見返りを求めない「愛(博愛)」である。その愛とは精神的なものでは決してない。具体的な行動と、社会改良によって果たされる。愛に基づいた社会的養護を実現する一助にと編まれた好著。制度改正等最新データを盛り込んで改訂
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