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~巧みなストーリーテリング・編集の秘訣は『場面転換』を知ること~
●本書より抜粋
「場面転換なんて、ただシーンをつなぎ合わせるだけのことじゃないか」
―― そう考える人もいるだろう。
だが、この本を最後まで読み終える頃にはこう思うはずだ。
「シーンなんて、ただ場面転換をつなぐためだけのものだ。」
シーンの間にあるものを掘り下げていくことは、映画製作の技を極める新たなアプローチだ。
場面転換により一層注意を払うことで、全く新しい可能性の扉が開く。
シーンや骨組み、筋書き上のポイントなどが
書かれている本はほかにたくさんある。
しかし読んでもらえば分かるように、
この本はシーンの中で起こっていることについてはほとんど触れていない。
その代わり、一つのシーンの終わりと
次のシーンの始まりに起こることについて述べている。
そこは、必然的に物語に動的変化が生じる部分であり、
ゆえに注目に値するのだ。
そして、複数のシーンの塊がどのように組み合わさり、
互いにどんな影響を与え合うか――それについても探っていく。
●本の概要
新旧のハリウッド映画の名作における
『場面転換』の実例を元にストーリーの組み立て方や
映像編集の秘訣を勉強していく解説書です。
●章立て
1章:場面転換とは
2章:ぶつかり合うロケーションを選ぶ
3章:出来事をつなげる
4章:感情のピーク――移動中の主人公
5章:感情の引き潮――風景と息抜き
6章:音楽と場面転換
7章:シーンの組み合わせ
8章:タイムマシーン
9章:ケーススタディ:リドリー・スコットの『グラディエーター』(史上最長8分に及ぶ場面転換)
10章:テレビと映画の場面転換比較
●掲載映画
『11:14』(2003年)、監督:グレッグ・マルクス
『2001年宇宙の旅』(1968年)、監
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