「愛の時代」のドイツ文学

「愛の時代」のドイツ文学

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出版社
彩流社
著者名
菅利恵
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2018年2月
判型
B6
ISBN
9784779124501

恋愛、家族愛、祖国愛──

18世紀の啓蒙時代、近代化の中で孤立した人々が求めたのは、

宗教でもナショナリズムでもなく「愛」だった。



宗教的な枠組みがゆらぎ、近代化の中で孤立した「わたし」を

「人間的なもの」につなぎとめ、理想主義的な自己像の支えとなった愛は、

国民意識の形成過程にどのように組み込まれたのか。



「愛の時代」からナショナリズムの時代への移行はどのようなものだったのか。



ドイツ語圏の啓蒙時代を新しく「愛の時代」ととらえ、

レンツ(1751-92)とシラー(1759-1805)のテクストを

中心に「愛の時代」に生まれたさまざまな言説を分析。



市民知識層のアイデンティティ形成の主軸が

「道徳」から「ナショナリズム」へ変化した過程を

批判的に再構築する。

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