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いまこそ、国民の行く末を考え、日本が抱える
基本的な問題群を検討したい。
政治家の発する政策は、抽象的で口当たりのいい言葉を
並べるだけで、国のありようを前提とした具体的な提言が
ない。
国政の基本である憲法については、尊重する姿勢はなく、
恣意的な解釈で違法な既成事実を積み重ね、
まだ壊憲を進めようとする勢力と、
既成事実はそのままにして、条項の文言を護るだけにしか
見えない護憲勢力があり、
一向に論議がかみ合わない。
そして、どんどん立憲国家から遠くなっていく。
外交は、まだ占領されているかのようなアメリカ一辺倒である。
時には声高に対外向けメッセージを発するが、
アメリカの主張のコピーだ。
日本人、とりわけ忠君愛国を強制しようとする人々は
新興国アメリカに追随するのが
伝統ある美しい国に相応しくないとは
考えないのだろうか。
以前、100年の大計という言葉をよく聞いたが、
近頃は10年先を考えたとも思えない、場当たりで人気取りの
政策らしきものが政治家から出てくるだけだ。
それでも有権者から支持されるのだから文句は言えないのか。
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