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比類なき人間模様の集大成
八つぁん、熊さん、与太郎、ご隠居などをはじめ、落語には実にユニークな人物たちが登場する。知ったかぶりやお調子者、遊び人や世話焼き、悪人や正直者……どれもが他の文芸ジャンルでは見ることのできない個性にあふれ、主役に限らず、無名の脇役までも含めて一席の話を盛り上げている。
人間ばかりではない。落語には犬や猫をはじめ、お化けや幽霊までもが重要な役割を演じている。ある噺家は「美人が死ぬと幽霊になるが、それ以外はお化けになる」との説を高座で唱えたが、これは楽屋ネタ。
本事典は明治期以来現在まで、高座で演じ続けられている約七百五十席のなかから、延べ二千五百名(匹・頭など)を選び、落語に固有の彼らの風態、思想、性格、行動、人物像を五十音順に解説した、比類なき人間模様の集大成である。
芸能評論の重責を担う編者が東西第一線の執筆者を招集、十年に及ぶ検討を経て本事典は誕生した。付録も口上や言い立てを収録するなど充実。落語愛好家のみならず、小説家、劇作家、放送作家がキャラクター構成をする際に便利な一冊。
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