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一輪の梅が告げる春のおとずれ。豊かな自然とこまやかな季節の移行を、古来、日本人は慈しみ、美意識を深めてきた。その結晶が「季語」といえる。俳句は季語を含むことで、わずか十七音で、宇宙の神秘から日常の喜怒哀楽まで詠むことができる。和歌以来の伝統の季語から近年の新しい季語まで収載し、的確な解説と秀逸な名句で定評のある角川歳時記。例句を大幅に見直し、解説に「作句のポイント」を新たに加えた改訂第五版。
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