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松崎憲三先生は、このたび古稀を迎えられ、平成三〇年三月をもって成城大学を定年退職されることとなった。本書は、長きにわたり、成城大学の民俗学を牽引され、民俗研究の広がりと深化に貢献された先生の慶事を喜び祝うとともに、ご学恩に感謝し、それに報いるために編まれた記念論集である。(中略)先生のご功績はアカデミズムの枠内にとどまるものではないが、成城大学に来られてからは、現代民俗や民俗信仰の分野を中心に据えて研究に邁進され、民俗学の新たな地平を切り開らかれた。とくに現代社会に鋭く切り込む視点は、同時代を生きる人々に響き合う多くの研究を生み出してこられた。民俗信仰をはじめとする伝統的なテーマにしても、先生の手にかかると必ず新輝な研究として生まれ変わる。こうした先生の学問に対する姿勢や独自の学風は、常日頃からの問題意識の高さ、着眼と観察力の鋭さ、視野の広さに基づくものであり、なかなか真似できるものではない。このことを十分に認識しつつも、本書では、先生の研究領域を念頭において執筆者それぞれが筆を振い、『民俗的世界の位相─変容・生成・再編─』を書名とする論集として一冊にまとめ、ささやかながら献呈する次第である。なお、松崎先生ご本人からも玉稿をありがたく賜り、本書の巻頭を飾らせていただいた。(前田俊一郎「まえがき」より抜粋)
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