介護施設の現場は大きな転換期を迎えています。基本に忠実に防ぐべき事故を防いでいるだけでは足りず、事故を巡る「家族トラブル」の防止という新たな課題が持ち上がったのです。
歩行すれば転倒の危険は避けられないのに「絶対転ばせるな」と無理な要求をする家族。事故の補償に不満があるとすぐに訴訟を口にする家族。施設の事故説明は全てICレコーダーに録音する家族。そのうえ、認知症利用者の防ぎようがない転倒事故の過失を認めてしまう裁判官。
家族は施設の「良きパートナー」ではなくなり、対応の甘い施設はすぐに突っ込まれてしまう。このように家族を敵に回してしまった原因は、リスクの事前説明、基本的事故防止対策、事故後の家族対応など、「顧客」から見れば当然の対策を怠ってきたツケと言えるかもしれません。
権利意識を強める利用者・家族にいかに向き合い、クレーム等に対応すべきか、介護リスクマネジメントのプロがイラストを交えながらわかりやすく解説します。
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