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リストカットなどの自傷する人や、SNS などで「死にたい」とつぶやく人は、様々な誤解や偏見に曝されています。彼らは、その気持ちを誰かに打ち明けた結果、無視されたり、否定されたりするのを恐れています。本書では、自殺・自傷に関しての誤解を解く、正しい知識をはじめ、今まさに死にたいほどつらく悩む当事者にとって、回復への道につながるスキルを、また彼らを助けるための適切な支援法を徹底図解します。
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【「死にたい」「消えたい」の本当の意味は?】
リストカットなどの自傷する人や、SNS などで「死にたい」とつぶやく人は、
様々な誤解や偏見に曝されています。しばしば耳にするのは、
「人の気を引こうとしている」「リストカットする奴/『死ぬ』と言う奴にかぎって
死なない」という批判です。しかし、本当にそうでしょうか。
たしかにその人たちは、いまはまだ自殺する決意を固めていないかもしれませんが、
「死にたいくらいつらい状況」にはあるのです。ですから、もしもその状況が長期間
続けば、自殺が差し迫ったものとなる危険があります。
自傷や自殺する人には、ある共通する行動パターンがあります。
それは、「つらいときに人に助けを求めない」ことです。
「死にたい」と考える人は、その気持ちを誰かに打ち明けた結果、
無視されたり、否定されたりするのを恐れて、SNS でひそかに
思いをつぶやきます。もしかすると、この人たちの
行動の中で最も自傷的なふるまいは、リストカット
でもオーバードーズ(過剰服薬)でもなく、
「つらいときに人に助けを求めない」ことなのかもしれません。
しかし、こうしたことは一般の人々にはあまり知られていません。
本書では、自殺・自傷に関しての誤解を解く、正しい知識をはじめ、今まさに自傷や
「死にたい」気持ちに悩む当事者にとって、回復への道につながるスキルを、
また彼らを助けたいと思う家族や周囲の人たちへの適切な支援法を徹底図解します。
【本書の内容構成】
第1章 「切りたい」「死にたい」の実態
第2章 「 助けて」から始まる回復への道
第3章 「 自傷をやめよう」はやめてみる
第4章 不快な感情とのつきあい方
第5章 傷つけあう関係から逃れる
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