本書の初版は2010年代初頭の2012年8月に上梓されたが,6年の間に世の中は大きく変動している。そしてこのことは本書が対象としている情報通信技術(ICT:Information Communication Technology),および知的財産権とその適用分野でも例外ではない。ICTの分野では初版で示した当時のトレンドとしての「デジタル技術」,「高速通信」,「クラウドコン ピューティング」,「スマートフォン/タブレット端末」,「SNSサービス」等は今日すでに当たり前の技術・サービスとして世の中に認知され,私たち利用者はその恩恵を十分に被っている。現在はその当時に萌芽が見られていた「IoT(Internet of Things)」,「ビッグデータ」,「第3世代の AI(Artifcial Inteligence)」といったキーワードの元に各国の企業がこれら技術・サービ スの覇者となるべくしのぎを削っている。知的財産権の分野では,このような世の中の変動や技術革新を受けて政策や法律に関して新たな動きがあり,第2版ではこれらを盛り込んだ内容とした。
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