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本書は2004年に初版が刊行されて以来、ありがたいことに多くの読者を得ました。今回増補版を出すにあたって、まずは初版時から愛読してくれている先生の感想をご紹介します。
今日もあの本を読んでいました。冬休みに勉強会をする予定なので、その準備のためです。もう何度もくりかえし読み、手垢で薄汚れてきました。そのつど貼った付箋もボロボロです。ジャーナルとカンファランスの手法、逆さまデザイン、ルーブリック…あれもこれもやりたくなってきます。特にジャーナルとカンファランスは、教員に必須の技能ですね。
この本が出たときのインパクトはすごいものがありました。「いままで自分が求めていた教え方・授業の進め方の方向性が示されている!」と歓喜しました。教員生活2年目に「仮説実験授業」を試し、その後、左巻健男先生の本を読み、キャリア教育に力を入れ、「モラルジレンマ授業」を道徳で試し…と、いろいろやってきましたが、どれも何かが抜けている感覚がありました。それを教えてくれたのが本書です。
「質問を考える」「メタ認知」「ウェブ図などの思考ツール」「振り返り」などが欠けていました。この本で学んだことを日々実践し、振り返り、改良して実践し…ということをくりかえして今日まで来た感じです。それに参考文献が丁寧に紹介されているので、この本一冊読むと他の多くの良書とふれあうこともできます。近年は、若手にこの本を紹介しながらアドバイスをすることが増えました。
見事に本書を使いこなしてくれていて、嬉しいかぎりです。実践を踏まえた経験談が、本書の最良の紹介ともなると考え、ここに引用させてもらいました。今回、「訳者による解説」を加えて増補版とする過程で、私自身もこの本の中で紹介されている方法や内容を、過去14年間追い続けてきたのだということに、改めて気づかされました。(よしだ・しんいちろう)
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