輝跡

文春文庫

輝跡

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出版社
文藝春秋
著者名
柴田よしき
価格
858円(本体780円+税)
発行年月
2018年2月
判型
文庫
ISBN
9784167910143

北澤宏太は野球の才能に恵まれ、中学生で「怪物」と呼ばれていた。

しかし家庭の事情で地元の高校に進学、一度はプロ野球選手の夢をあきらめたが、

四国独立リーグから育成ドラフトを経て、プロ野球選手になった。



北澤を取り巻く女性たちの目を通して、彼女たちの人生を描く。



・高校の同級生で、元恋人の穂波は、宏太がドラフトで東京の球団に指名されたときに、東京に呼ぶから待っていてほしいと言われる。「星霜」



・女性誌の看板編集長から左遷され廃刊寸前の野球雑誌に異動になった美潮は、キャンプの取材をして飲み屋で偶然北澤と知り合う。「手紙」



・チームの先輩選手・竜也の妻である雪菜は、かつて北澤と恋愛関係にあったが、竜也の引退後、居酒屋を営む。「菊姫」



・落ち目の歌手・マリアは沖縄のバーで出会った男と一夜をともにする。「ディーバ」



・女子アナの茉莉は北澤と結婚、ひとり娘をもうけるがやがて離婚へ。「洋紅葉」



合間に挿入される「ダーキニー」の章では北澤と同じチームの高橋信之を追い続けた慶の十年が描かれる。



ひとりのプロ野球投手をめぐる女性群像物語。



解説・和田豊(阪神タイガース)

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