古希のリアル

草思社文庫

古希のリアル

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出版社
草思社
著者名
勢古浩爾
価格
770円(本体700円+税)
発行年月
2018年2月
判型
文庫
ISBN
9784794223180

「老後」なんてものはない、という気がする。というか、「老後」などどうでもいい。
六十歳から七十四歳までの十五年間は「黄金の十五年」だの、「老後の豊かな暮らし」だの、「老後の性をどうするか」だのといった一々がやかましい。何歳になろうと、あるのは、人それぞれの一日一日の生活だけである。
わたしにとって今日という日は、「老後」の一日でも、「じじい」の一日でもなく、あくまでも「わたし」の一日である。(本文より)

人生に後悔はあって当たり前、楽しまないと損だなんて思わない――。
「自分なりの日々」を生きる70歳が、何をしてもいい(しなくてもいい)日々をユーモラスに綴る。
人気の「定年後シリーズ」がついに「古希」の世界に突入。

<目次>
第一章 古来希れだが、いまではふつう

「アラコキ」はなくて幸い
六十、七十は鼻たれ小僧といわれても
「手ぶら人生」という考えはいいのだが
古希に乾杯、のいい加減
みんなの「古希」
高木護という希有な人

第二章 もう「老後」がやかましい

老後、老後、老後
老人はただの金ヅル
麻生太郎の憂鬱
わたしは統計ではない
『養生訓』なんか読んでしまった
「勝手にさあ、元気なんだから」
人生一〇〇年より、平和一〇〇年

第三章 楽しまなきゃ損かね

どんな「外」を見るのか
タモリを知らない人が新鮮だ
映画『海よりもまだ深く』が苦手
後悔するのがあたりまえ
どうも著名人の本ってものは
人生、楽しんだもん勝ちか?
わたしもいい加減にすればいいのに

第四章 「死んだらあきらめるのです」

いつ死んでもおかしくはないが
気楽に生きるだけ
テレビドラマ「すいか」が素晴らしい
死をかんがえすぎない
死ぬことも知らないままに
俳優入川保則の「命なりけり」
現代日本の戦人(いくさびと

第五章 自分を育ててくれたことの奇跡

ただ親と子というだけで
風間トオルの祖父母
人に好かれるのはあたりまえではない
パリの古書店を買って
「木は根に拠って立つ」
自分の流儀で生きるしかない

第六章 昨日の雨、今日の青空、明日は知らぬ

こんな早起きはうれしくない
PCが壊れたと思い狼狽える
申し訳ありませんでした
北方謙三を読む一年
「じいさん」になる日
自立する熊本のサムライおばあさん
未来の日記

第七章 ふらりふらりの自由

「好きこそものの上手なれ」
さかなクンの天真爛漫
今度はバッタだ
現代の「村八分」が疎ましい
個人の自由を認めてこその「和」
家のなかの「旅人」
老後や余生の一日ではなく、「自分」の一日

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