織られた町の罠

織られた町の罠

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出版社
西村書店(新潟)
著者名
エンミ・イタランタ , 末延弘子
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2018年2月
判型
B6
ISBN
9784890137855

この町では、人の命に価値は認められない。
生き延びるため、己の技能を磨かなければ、追放あるのみ――。
ある晩、血にまみれた少女が織の家の敷地内で発見された。
舌を切られた少女の手の平に彫られていたのは、織り子のエリアナの名前だった。
少女の素性と入れ墨のことを探るうちに、
エリアナは町の背後に見えない組織の力が蠢(うごめ)いていることに気づく。
度重なる洪水が島を襲い、未知の病によって動植物や島民に異変が起こり始め、
織り子たちが織り上げた道はゆっくりと沈んでいく。
やがてエリアナは、糸が織られるように絡みあう島の過去と現在に、
自分の運命も編みこまれていることを知る。
織り子たちが織り上げた糸の壁――もしくは、島では固く禁じられている夢のなかにいるかのように。

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