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「家族をつくることに失敗した。」こんな書き出しではじまるエッセイ集。ZINEとして2016年8月に発行し、好評を博した広い意味での「家族」をテーマとする自伝的作品『愛と家事』。その増補再編集版。虐待までされてないし、愛されている。けれど、お母さんとなんかしっくりいかない。形は違えども、多くの女性が抱える、母親の「愛情が重たい」という苦悩や、一度目の結婚の失敗と挫折からの回復などを赤裸々に綴り、共感を呼んだエッセイ集。新たに、30歳頃に遅れてやってきた母への反抗期や、淡路島の農家で共に暮らした祖父母の話などを加えた、小さいけれど切実な話をつづった可憐な小品集。
★本書を推薦します。
愛に関する正解は、全部「自分」が決めていい。
―植本一子(写真家)
★目次
失敗
わたしの故郷
遠くに行きたい
母のようには生きられない
出せない手紙
遅れて来た反抗期
怒りとのつきあい方
フェミニズムとわたし
わたしには家がない
最後
愛と家事
夫のいない金曜日
家族2.0
念を送る
あとがき
初出一覧
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