世の終わりの贈りもの

世の終わりの贈りもの

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出版社
Eco・クリエイティブ
著者名
稲田陽子 , 稲田芳弘 , 小林真美
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2017年11月
判型
B6
ISBN
9784990959289

3.11の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)と同時に起きた原子力発電災害(事故)は未曾有のものであり、その影響は深刻である。そうした中、自然災害はもちろん核による地球規模の災害からのメッセージに、人々は、必然的に耳を傾けざるを得なくなっている。さらに、戦争の歴史でもあった「人類の旅」の最中、またしても戦争、それも核の脅威にさらされ始めている。この物語は、混迷の時代に潜在している本当に大切なものを捜す「心の旅」とも言えるものである。物質文明がもたらした心、魂、自然や地球という「生命」の荒廃の中にあって、なお残り続けるものを探し求めてやまない「内なる声」の物語である。
宮沢賢治を想起させながら、今日的な問題に読者の目を向けさせるものの、それは、また独特の神話的なスケールを感じさせ、神話と童話の間に息づくその物語は、人々とその底に秘めたるうたを分かち合おうとしている。メタファーの中で何を想い、何を思い出し、何を発見することだろう。
 宇宙創世の始まりのうたを取り戻す「恋うた」、ノーバイオレンスの世界の
「非現実感」と「希望の可能性」を映し出す『ふしぎ森のものがたり』、
思いが千載一遇の星の奇跡を導く、壮大な祈りである『金色の星と青い星』、
天変地異を露わにし始めたガイアに原発や核への不安が漂う現代、
そこに生きる現代人が本当に大切な贈りものを受け取る「現代版
クリスマスキャロル」をイメージしつつ綴った表題作『世の終わりの贈りもの』…。
 こうした物語は、あたかも「神話」のように読者の興味を喚起しながら、
その心の扉をそっとたたき、原初的な生命のイメージへ誘うよう願っているものだ。
 それだけに、本書は、失いつつある他者への共感や本当の愛や癒しに気づかせてくれる
現代人必読の書であるとも言える。大人も子供も楽しめてオススメである。
 表紙とグラビアには、北海道・道東の湿原と原野が生み出した「湿原(原野)の画家」佐々木榮松の絵画が観られる。また、『「ガン呪縛」を解く』の著者、稲田芳弘(ジャーナリスト、作家)の「蛇足的解説?」付き。

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