装丁、あれこれ

装丁、あれこれ

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出版社
彩流社
著者名
桂川潤
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2018年1月
判型
B6
ISBN
9784779124389

本に生命を吹き込む「装丁」という仕事。



その過程から紡ぎ出される

「装丁」論および「出版文化」論。



「本」をめぐる真摯なる問い。

「理想の装丁とは何か」を徹底的に考える。



「装丁家」と名乗っても、まず何の仕事か

理解してもらえない。

「ブックデザイナー」と言いかえると

少しは通じるけれど、今度は

「本のデザインって、いったい何をデザインするんですか」

と訊ねられる。

かみさんは、わたしがこの仕事をするまで

「装丁」という職能を知らなかった。

「じゃ、本の《顔》と《姿かたち》を、

誰が考え出すんだい」と訊ねたら、

「そんなの自然に出来ると思っていた」と返されて絶句した。

だが、言われてみると、いっさいの作為を感じさせず、

自ずから生じたように映る装丁こそ、理想の装丁かも知れない。

(『図書』2014年11月号)

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