冬のキリスト

冬のキリスト

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出版社
ふらんす堂
著者名
笹本千賀子
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2018年1月
判型
四六判
ISBN
9784781410210

◆第二句集

寒紅やみるみる顔が生きてくる



本句集内に散見される父母の句は、親孝行とは言えなかった私の、亡き父母への存問である。父母は私の中に、今もありありと生きている。

(あとがきより)



◆自選十五句より

亡くなりしひとのしぐさも薄暑かな

かなかなやしづかに水が立ち上がる

いつの世も兵士は夭し鳥雲に

朝顔の母を生まんと種を蒔く

荒梅雨の明るき傘を持ち歩く

原爆忌草むしつてもむしつても

目白来る哀しきときも眼を張つて

冬空のふかきに椅子を置きにけり

たたまれて残暑を零す日傘かな

デラウェアのおしやべりマスカットのおすまし

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